浄土真宗の真実信心

浄土真宗の真実信心を求めて
〜そして巡り会った親鸞会〜

生死の苦海ほとりなし
久しく沈める我等をば
弥陀弘誓の船のみぞ
乗せて必ず渡しける
父が必死に伝えた親鸞聖人のお言葉を通して、是非知って頂きたいことを記します。

姉の信仰と死(2)

 もう一人の姉、みや子姉さんは、兄弟姉妹の中でただ一人、父の仏法の話を遮る人でした。

「お父ちゃん、もうそこまで話さなくてもいいから。これからは、キリスト教の時代なんだから。外国から素晴らしい宗教がやってきたのよ。仏教なんて、古くさいわ」と言って、父の話を止めてしまうのです。

 姉さんは旅館に嫁いで、いつも華やかな服装に身を包んでいました。とても美人でスタイルもよく、世の中自分の思い通りになると、鼻高々でいたようです。


父の残したノート
びっしりと文字で埋められている

 

 ところが、その姉も33歳の若さで、ガンになりました。先の短い事を知ったのか、姉は自暴自棄になりました。すると父は「すぐに家に連れて帰りなさい。仏法の話をするから」と言って、姉さんを実家に連れ戻しました。父は姉の枕元で、毎日付きっきりで、必死になって仏法の話をしていました。

 ガンに犯された姉の姿は、もう見ておれませんでした。美人でスタイルのよかった姉がガリガリに痩せ細り、おなかだけがプクッとふくれていました。泣いてはいけないとは思いながらもこらえきれず、姉のそばで泣いていました。

 すると姉さんは「泣かなくてもいいよ。私は、本当に幸せで仕方がない身になったから。この世も次の世も、花盛りの世界になったから、泣かなくてもいいよ」と言って、私のなぐさめてくれるのです。

 そして、「一番尊いのは、阿弥陀さまだからね。私が死んでも、悲しんだりしなくてもいい。仏壇にお参りして、阿弥陀を念じてね。半座あけて待っているから」と言ったのです。

 私はもうびっくりしました。あれだけ仏法の話をする父を遮って「キリスト教の時代よ!」と言っていた姉が、この変わりようは何なのか。そして私は「浄土真宗って、こんなにも素晴らしい宗教なのか。人を、ここまで幸せにすることができるなんて!」と、心底思いました。

 現在、いかなる苦難の重荷が背負わされていようとも、決して失望落胆してはいけない。じっとこらえて忍び抜け、雲の去り行くを待て。地球は常に廻っている、如何に暗い夜だとて、やがて明るい朝が来る。迷いの道は広いけど、助かる道はたった一つしかないぞ。迷うなよ、迷うなよ。我の計らいを捨てて如来の大本願に救われて行くのです。御廻向の力本願力に遇わせてもらってこそ夜が明けるのです。夜が明けた明けた。歳老いて何の楽しみもなき私に、来世喜ぶ我が心。一念帰命の他力廻向の信心は寝ても起きても光明の中じゃもの、これほど気楽な事はない。南無阿弥陀仏南無阿弥陀仏で日を送り行く。
 

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もくじ

はじめに
墓石に刻まれた言葉
父の求道と「宝の玉」
「信」の話を求めて訪ね歩き
姉の信仰と死(1)
姉の信仰と死(2)
そして父にも病魔が襲う
寺の法話に参詣するものの
親鸞会との出会い
親鸞聖人のお言葉